第五帖 第19通 末代悪人の御文

それ、末代の悪人・女人たらん輩は、みなみな心を一つにして、阿弥陀仏をふかくたのみたてまつるべし。そのほかには、いずれの法を信ずというとも、後生のたすかるという事ゆめゆめあるべからず。しかれば阿弥陀如来をばなにとようにたのみ、後生をばねがうべきぞというに、なにのわずらいもなく、ただ一心に阿弥陀如来をひしとたのみ、後生たすけたまえとふかくたのみ申さん人をば、かならず御たすけあるべき事、さらさらうたがいあるべからざるものなり。あなかしこ、あなかしこ。

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