歎異抄 前序(序文)
竊回愚案(ひそかにぐあんをめぐらして)
粗勘古今(ほぼここんをかんがうるに)
歎異先師口伝之真信(せんしのくでんのしんしんにことなることをなげき)
思有後学相続之疑惑(こうがくそうぞくのぎわくあることをおもうに)
幸不依有縁知識者(さいわいにうえんのちしきによらずは)
争得入易行一門哉(いかでかいぎょうのいちもんにいることをえんや)
全以自見之覚悟(まったくじけんのかくごをもって)
莫乱他力之宗旨(たりきのしゅうしをみだることなかれ)
仍(よって)
故親鸞聖人御物語之趣(こしんらんしょうにんおんものがたりのおもむき)
所留耳底(みみのそこにとどまるところ)
聊注之(いささかこれをしるす)
偏為散同心行者之不審也(ひとえにどうしんぎょうじゃのふしんをさんぜんがためなりと)
云々
古今:親鸞の没後、2、30年、様々な異議が出てくる
勘うる:奥深く突き詰める
先師の口伝の真信:法然”念仏為本”
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